風和通信176号

人生の決算書

上田和夫

 

 私はおかげさまで昨年米寿の坂を超えさせて頂きました。この機会に、越えてきた山坂を振り返ってみると、今までどれだけ多くの人に支えられ、励まされて生かされてきたことか、このまま死んだら私の人生は大変な債務超過の赤字決算になることを知って、愕然となりました。

 そこで、これからの生きる目標を、人生の黒字決算に向けて、債務返済のために「どこかで誰かの支えになって生きる」事と定めて、ささやかなボランティアをさせて頂いています。ところが、九十歳を過ぎてもなお懸命に生きておられる先輩の生きる意欲、命の輝きに触れて、私自身が多くのエネルギーを頂いていることに気が付いて、人生の債務返済が容易ではないことを知りました。

 

 やがてこの命は燃え尽きて、今までに習い覚えた知識、技能、知恵、経験などは、肉体と一緒に焼かれて灰になってしまいます。自分だけの楽しみ、喜びを求めて、それを生きがいと勘違いしていたのでは、人生の決算は赤字になります。

 

 今まで自分を支えてくれた社会に何を残し、何を伝えていくかに視点を据えて、学んだことを実践に結びつけて、社会にお返しをさせて頂く営みが、ささやかなボランティアであると思っています。

もみじ狩り
もみじ狩り

 よく晴れた暖かい日、みんなで洞光寺と王子山公園へ紅葉狩りにでかけました。黄緑から黄色、紅色に美しく色づくモミジやイチョウを愛でて楽しみました。


もくじ

人生の決算書   上田和夫
12月の予定    
今月の写真    
霙(みぞれ)の降る日   松浦美世
柿を贈りました    
ご支援ありがとうございます    
ふうわなくらし108   向井千尋

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