風和通信177号

16年目の春

向井千尋

 

 2002年10月にNPO法人風和の設立総会を開催してから、15年余りの月日が流れました。その頃は、海のものとも山のものともわからなかった、まだNPOという言葉すら「それは何や?」というところからスタートしました。

 「誰もが、自分を表現することでいきいきできて、コミュニケーションが広がっていく自由な場所」を創ることが目的で、フリースペースを始め、翌2003年4月には介護保険制度のデイサービスとしても運営できるようになりました。そんなささやかな私の想いに共感して集まってくれたのは、介護や看護のプロであるスタッフ、地域の自治会長さんを始めとした理事さんたち、給食や手芸などさまざまな地域のボランティアさん、畑の野菜、お菓子や日用品を提供下さる方々など、数えきれない程の優しい心の持ちよりでした。また、デイサービスに通って下さった利用者さん、ギャラリーに出展して下さったいろんなアーティストさん、ワークショップをして下さった作家さん、音楽家たち、この小さな場所に、もうどれだけたくさんの人々が来て下さったかと思い返します。

 

 さて、これから先の15年は、どんな時代になるだろう?と考えてみると、日本全体の人口が減っていく中で、篠山市も例にもれず人口減少、少子超高齢の町になります。介護保険制度が始まって、給付費は増加の一途、もちろん介護の必要な方の為の介護サービスは必要不可欠です。この「介護」を中心とした「フリースペース」がこれからも、子どもから高齢者まで誰 もがいきいき自由な表現の場として愛され続けますよう、原点を見つめながら、新たな飛躍を遂げられるように願い、16年目の春もどうぞよろしくお願い申し上げます。

大神楽
大神楽

 

 恒例の伊勢大神楽がやってきました。みんなで勇壮な獅子の舞を見せてもらい、みんな頭をかんでもらいました。今年も無病息災でありますように。


もくじ

16年目の春   向井千尋
1月の予定    
今月の写真    
子どもスタッフ募集    
お祝いの写真   大月 傑
後川の寒茶づくり参加者募集    
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