風和通信204号

後川での寒茶つくりに参加して 谷木美智子(地域おこし協力隊)

 昨年度の4月より地域おこし協力隊として西紀北地区を担当しています谷木美智子です。
 後川での寒茶作りに参加させていただくのは、今年で2回目です。後川をはじめて訪れたのは今から6年ほど前で、後川新田の近くに畑を借りてハーブの栽培をしていました。その後、イノベーターズスクールで再び後川を訪れることとなり、「寒茶作り」に参加させていただきました。最初に参加させていただいた時は、まだ篠山には移住しておらず、地域の方々と接する機会もなかったので、とても生き生きと寒茶作りをされるお母さん方の姿がとても輝いて見えました。

 私は、自然療法といって植物や鉱物など自然界にあるものを使って、崩れた体の調子を整えていく養生法を学んできました。その中の一つが「お茶」を飲むことです。人の体は、冬は寒いので冷えますし、夏は蒸し暑く体の中に熱がこもってしまうなど季節の影響をとても受けます。また、それぞれの方が生まれ持った体質(手足の先だけが冷たい、下半身だけ冷える、頭がのぼせやすいなど)を持っています。なので季節や体質にあった「お茶」を飲むことで、体のバランスを整えることができます。その中で「寒茶」はとても有効だと思います。渋み成分のタンニンが少なく、神経を興奮させるカフェインが少ないので、小さな子どもやお年寄り、病気の方にも飲みやすいです。また緑茶は体を冷やす性質を持っていますが、冬場に収穫する「寒茶」は、それほど体を冷やしません。そこにハーブなどをブレンドすることでより美味しく体に沿った「お茶」になるのではないかと思っています。
 私が活動させていただいている草山もお茶の産地で茶畑もたくさんありましたが、今は茶工場が1軒だけとなりました。そこも高齢でお茶作りはもうしないそうです。地域の方に聞くと以前は寒茶を飲んでいたそうなので、ここ草山でも寒茶を復活させたいなと思っています。

 


もくじ

● 後川での寒茶つくりに参加して 谷木美智子(地域おこし協力隊)
● 4月の予定
● まちライブラリーの本棚から⑧ つどい場お茶の実 原美由紀
● 手しごとサロンでのひととき 熊谷喜美子
● 令和2年度NPO法人風和賛助会員、協賛広告よろしくお願いいたします。
● ふうわなくらし136 向井千尋

 

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